ED
勃起機能障害(ED:Erectile Dysfunction)とは…
勃起機能障害(ED)とは、性行為に十分な硬さの勃起が得られない、あるいは維持できないため、満足な性交が行えない状態です。これは勃起するのに時間がかかる、硬さが足りない、性交途中で萎えてしまうなど、さまざまな症状を含みます。40歳代男性の約20%、50歳代の40%、60歳代の60%が中等度以上のED症状を有するとされる、非常に頻度の高い疾患です。
原因として以下のものがあります。
- 血管性(動脈硬化、糖尿病、高血圧など)
- 神経性(脊髄疾患、前立腺癌術後、糖尿病など)
- 心因性(ストレス、過労、性行為に対するプレッシャー、うつなど)
- 薬剤性(抗うつ薬、AGA治療薬、一部の降圧薬など)
- 男性ホルモン異常(テストステロン低下による)
勃起には、神経系と血管系が複雑に関わっています。性的な興奮が神経を通って脳からペニスに伝わると陰茎海綿体の血管が大きく広がり、そこに血液が流れ込んで勃起が起こります。
神経と血管が少しダメージを受けるだけでスムーズな勃起が難しくなります。それほどデリケートなものですので、誰にでもEDが起こる可能性はあるのです。
放置すると、QOL低下、パートナー関係の悪化、男性としての自信喪失にもつながってしまいます。
主な症状
- 勃起が十分な硬さに達しない
- 勃起が維持できない(いわゆる中折れ)
- 性行為に対する自信がなくなる
- 朝勃ちの減少
検査・診断
基本的には問診(IIEF-5質問票、EHS)を中心に行い、あわせて下記検査を行います。
▼ IIEF-5質問票
最近6カ月で、該当するところに○をつけてください。
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IMPOTENCE13(1):35,1998より抜粋


EDの原因が身体的なものか心理的なものかを見極めるために、詳しい勃起機能の検査を実施する場合もあります。
▼ 勃起の硬さスケール(EHS)

| 検査 | 内容/目的 |
|---|---|
| 血液検査(テストステロン、脂質、血糖等) | 男性ホルモン、コレステロール、糖尿病のチェック |
| 血圧・体組成計 | EDの背景となる全身疾患のチェック |
| 超音波検査(※頚動脈IMT) | 動脈硬化の評価 |
※EDは心筋梗塞・脳梗塞の前兆となる場合があり、全身疾患のスクリーニングとしても重要です。
治療方法
EDの原因となりうる生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)、肥満、運動不足、喫煙習慣がある場合は、それらの改善も非常に重要です。
1. PDE5阻害薬
有効率が70〜90%と非常に高く、第一選択薬となります。
▼ED治療薬の特徴比較
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| 薬剤 | 効果 (勃起力) |
即効性 | 効果持続 時間 |
副作用 | 食事の 影響 |
|---|---|---|---|---|---|
| バイアグラ(シルデナフィル) | ○ | ○ | 3〜5時間 | やや多い | × |
| レビトラ(バルデナフィル) | ◎ | ◎ | 5〜8時間 | やや多い | △ |
| シアリス(タダラフィル) | △ | △ | 30〜36時間 | 少ない | ◎ |
| ステンドラ(アバナフィル)※ | ○ | ◎ | 3〜6時間 | 少ない | ○ |
※ステンドラ:国内未承認薬になります。
国内未承認薬についての説明はこちら
PDE5阻害薬には、
以下のような副作用が報告されています。
ありうる副作用
- ほてり
- 頭痛
- 鼻づまり
- 消化不良
- 血圧低下
- 視覚異常(シルデナフィル)
- 筋肉痛(タダラフィル)
お使いいただけない方
- 硝酸薬(ニトログリセリン等)使用中
- 最近の心筋梗塞・脳梗塞
- 重度低血圧
- 重度肝障害
3. PGE1陰茎海綿体自己注射、陰圧式勃起補助具、体外衝撃波
1、2の治療で十分な改善が得られない際に選択される治療法です。(現時点で当院では実施しておりません。)
4. 心理支援・カウンセリング
心因性EDに有効とされています。(当院では実施しておりません。)
5. サプリメント・エクソソームクリーム
DHEA前駆体のジオスゲニンやアガリクスKA21などのサプリメント、エクソソームクリーム(exstem)も有効とされています。詳しくは、サプリメント・美容液のページを御覧ください。
院長から患者様へ
性の悩みは誰にも言いづらく、つらさを抱え込みやすいもの。
しかし、症状を放置することで男性としての自信を失い、仕事や夫婦・パートナーとの関係にも影響してしまいます。
治療を受ける一歩が、再び前向きな人生を取り戻すきっかけになります。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
